初任者研修学則
1.開講目的
少子高齢化がすすむ昨今、一人でも多くの方に介護の現場を志していただく為に、介護員(ヘルパー)の資格を習得し、介護サービスの現場に従事する意識と技術を身につけ、常に向上心を持ち社会に貢献できる人材を育成することを目的とします。
2.研修事業名
介護職員養成科(介護職員初任者研修課程 )
3.実施場所
介護の学校 あ・うん
奈良県 大和高田市 礒野東町 4-16
割烹旅館 常葉内
4.研修期間
毎年1月から3か月間・7月から3か月間
5.研修カリキュラム (介護職員初任者研修)
「奈良県介護職員養成研修(介護職員初任者研修課程)事業者指定要綱」に規定する介護職員初任者研修のカリキュラムに基づきます。シラバス参照
講師
常勤3名・外部講師5名
6.研修修了の認定方法
修了評価は介護職員初任者研修における目標、評価の指針に基づき、必ず通学の方法かつ、筆記試験により行う。修了評価により不合格になった者に対しては、必要に応じて補習を行った上で再評価を行い、受講生が到達目標に達したと確認の上認定する。A・・・合格(筆記80点以上)B・・・合格(80点未満70点以上)C・・・不合格(70点未満)*Cにおいて追試にて80点以上であればC→Bとなる。Bは任意で追試を行うがB→Aにはならない。
7.募集時期:講習開始1か月前より募集。
8.開講日:時間:9:30~16:00
9.受講資格
・介護職員として就業意欲のある方。
・全講座を指定した日時、場所で受講できる方。
・ハローワークでキャリアコンサルティングを受けて訓練の斡旋を受けることが必要です。
10.受講定員 15名
11.受講手続き
受講希望者は居住地区管轄のハローワーク(職業相談窓口)で、相談の上、所定の申し込み用紙を作成し、訓練実施場所に提出して下さい。
12.受講料・実習費
無料 (求職者支援訓練対応)
※以下の費用が必要です。
(自費)初任者研修テキスト代6,069円・チェックシート代500円・福祉用具専門相談員テキスト代3,780円・ワークガイダンステキスト代1,260円 (合計11,609円)変更になることがあります。(実費)見学先への交通費
13.研修欠席者に対する補講
やむをえない理由により研修の一部を欠席した受講者に対し補講を実施する場合の扱いについては、次のとおりとします。
①同一内容の授業を別の日に新たに設定し、実施する方法
②知事が指定する他の事業者が実施する研修の、同一内容の授業を受講させる方法
(2)講義により行う教科について、前号①、②の方法により補講を行うことができない場合で、かつ、欠席した教科の時間数が、表2-2に定める通信の方法により実施できる時間数の上限時間内(下記参照)である場合にあっては、当該教科を担当する講師へのレポート(1,200字以上)提出をもって出席と見なすことができます。
通信形式で実施できる時間 表2-2
7.認知症の理解 3時間 6時間
8.障害の理解 1.5時間 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術
ただし、教科(6)~(11)及び(14)については、通学の方法により実施すること。12時間 75時間
10.振り返り 0時間 4時間
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科 目
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通信形式で実施できる上限時間
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合計時間
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1.職務の理解
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0
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6
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2.介護における尊厳の保持・自立支援
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7.5
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9
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3.介護の基本
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3
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6
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4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携
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7.5
|
9
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5.介護におけるコミュニケーション技術
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3
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6
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6.老化の理解
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3
|
6
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14.修了証書の交付
①、修了証明書の交付を受けた者から修了証明書の記載事項に変更を生じたことによる 書き換え交付の申請があった場合は、修了証明書の書き換え交付を行います。
②、介護保険法施行令(平成10年政令第412号)第3条第1項第2号に規定する研修の介護職員初任者研修課程を修了したことを証明します。
また、研修修了者については、奈良県の管理する修了者名簿に記載されます。
15.研修受講に関する連絡先
奈良県 大和高田市 礒野東町 2-8
介護の学校 あ・うん 人材育成事業部
TEL:0745-53-2911
担当:乾 秀子・杉田 ナツ子
16.施行細則
この学則に必要な細則並びに、この学則に定めない事項で必要があると認められる場合は、当社がこれを定めます。
ホームページ
http://aun-kaigo.net/
初任者研修シラバス(1限を50分授業とする)
1 職務の理解(400分8限)
内
容
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1.多様なサービスの理解(100分2限)新名
○介護保険サービス(居宅、施設)、○介護保険外サービス
.介護職の仕事内容や働く現場の理解(300分6限)新名
○居宅、施設の多様な働く現場におけるそれぞれの仕事内容
○居宅、施設の実際のサービス提供現場の具体的イメージ
(視聴覚教材の活用、現場職員の体験談、サービス事業所に
おける受講者の選択による実習・見学等)
○ケアプランの位置付けに始まるサービスの提供に至るまでの
一連の業務の流れとチームアプローチ・他職種、介護保険外
サービスを含めた地域の社会資源との連携
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2 介護における尊厳の保持・自立支援(550分11限)
内
容
|
1.人権と尊厳を支える介護(250分5限)新名
(1)人権と尊厳の保持
○個人としての尊重、○アドボカシー、
○エンパワメントの視点、○「役割」の実感、
○尊厳のある暮らし、○利用者のプライバシーの保護
(2)ICF
介護分野におけるICF
(3)QOL
○QOLの考え方、○生活の質
(4)ノーマライゼーション
ノーマライゼーションの考え方
(5)虐待防止・身体拘束禁止
○身体拘束禁止、○高齢者虐待防止法、○高齢者の養護者支援
(6)個人の権利を守る制度の概要
○個人情報保護法、○成年後見制度、○日常生活自立支援事業
2.自立に向けた介護(300分6限)新名
(1)自立支援
○自立・自律支援、○残存能力の活用、○動機の欲求、
○意欲を高める支援、○個別性/個別ケア、○重度化防止
(2)介護予防
介護予防の考え方
|
3 介護の基本(400分8限)
内
容
|
1.介護職の役割、専門性と多職種との連携(150分3限)杉田
(1)介護環境の特徴の理解
○訪問介護と施設介護サービスの違い、
○地域包括ケアの方向性
(2)介護の専門性
○重度化防止・遅延化の視点、○利用者主体の支援姿勢、
○自立した生活を支えるための援助、○根拠のある介護、
○チームケアの重要性、○事業所内のチーム、
○多職種から成るチーム
(3)介護に関する職種
○異なる専門性を持つ多職種の理解、○介護支援専門員、
○サービス提供責任者、○看護師等とチームとなり利用者を
支える意味、○互いの専門職能力を活用した効果的な
サービスの提供、○チームケアにおける役割分担
2.介護職の職業倫理(50分1限)佐々木
職業倫理
○専門職の倫理の意義、○介護の倫理(介護福祉士の倫理と
介護福祉士制度等)、
○介護職としての社会的責任、○プライバシーの保護・尊重
3.介護における安全の確保とリスクマネジメント(100分2限)
杉田
(1)介護における安全の確保
○事故に結びつく要因を探り対応していく技術、
○リスクとハザード
(2)事故予防、安全対策
○リスクマネジメント、○分析の手法と視点、
○事故に至った経緯の報告(家族への報告、市町への報告等)
○情報の共有
(3)感染対策
○感染の原因と経路(感染源の排除、感染経路の遮断)、
○「感染」に対する正しい知識
4.介護職の安全(100分2限)高岡
介護職の心身の健康管理
○介護職の健康管理が介護の質に影響、
○ストレスマネジメント、○腰痛の予防に関する知識、
○手洗い・うがいの励行、
○手洗いの基本、○感染症対策
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4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携(550分11限)
内
容
|
1.介護保健制度(300分6限)新名
(1)介護保険制度創設の背景及び目的、動向
○ケアマネジメント、○予防重視型システムへの転換、
○地域包括支援センターの設置、○地域包括ケアシステムの
推進
(2)仕組みの基礎的理解
○保険制度としての基本的仕組み、○介護給付と種類、
○予防給付、○要介護認定の手順
(3)制度を支える財源、組織、団体の機能と役割
○財政負担、○指定介護サービス事業者の指定
2.医療との連携とリハビリテーション(150分3限)日高
○医行為と介護、○訪問看護、○施設における看護と介護の
役割・連携、
○リハビリテーションの理念
3.障害者総合支援制度およびその他制度(200分4限)新名
(1)障害者福祉制度の理念
○障害の概念、○ICF(国際生活機能分類)
(2)障害者総合支援制度の仕組みの基礎的理解
○介護給付・訓練等給付の申請から支給決定まで
(3)個人の権利を守る制度の概要
○個人情報保護法、○成年後見制度、○日常生活自立支援事業
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5 介護におけるコミュニケーション技術(360分9限)
(内
容
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1.介護におけるコミュニケーション(150分3限)新家
(1)介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割
○相手のコミュニケーション能力に対する理解や配慮、
○傾聴、○共感の応答
(2)コミュニケーションの技法、道具を用いた言語的
コミュニケーション
○言語的コミュニケーションの特徴、
○非言語コミュニケーションの特徴
(3)利用者・家族とのコミュニケーションの実際
○利用者の思いを把握する、○意欲低下の要因を考える、
○利用者の感情に共感する、○家族の心理的理解、
○家族へのいたわりと励まし、○信頼関係の形成、
○自分の価値観で家族の意向を判断し非難することがない
ようにする、
○アセスメントの手法とニーズとデマンドの違い
(4)利用者の状況・状況に応じたコミュニケーション技術の実際
○視力、聴力の障害に応じたコミュニケーション技術、
○失語症に応じたコミュニケーション技術、
○構音障害に応じたコミュニケーション技術、
○認知症に応じたコミュニケーション技術
2.介護におけるチームのコミュニケーション新家
(300分3限学科・3限演習)
(1)記録における情報の共有化
○介護における記録の意義・目的、利用者の状態を踏まえた
観察と記録、
○介護に関する記録の種類、○個別援助計画書
(訪問・通所・入所・福祉用具貸与等)
○ヒヤリハット報告書、○5W1H
(2)報告
○報告の留意点、○連絡の留意点、○相談の留意点
(3)コミュニケーションを促す環境
○会議、○情報共有の場、○役割の認識の場(利用者と頻回に
接触する介護者に求められる観察眼)、○ケアカンファレンス
の重要性
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6 老化の理解(400分8限)
内
容
|
1.老化に伴うこころとからだの変化と日常(250分5限)乾
(1)老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴
○防衛反応(反射)の変化、○喪失体験
(2)老化に伴う心身の機能の変化と日常生活への影響
○身体的機能の変化と日常生活への影響、○咀嚼機能の低下
○筋・骨・関節の変化、○体温維持機能の変化、
○精神的機能の変化と日常生活への影響
2.高齢者と健康(150分3限)日高
(1)高齢者の疾病と生活上の留意点
○骨折、○筋力の低下と動き・姿勢の変化、○関節痛
(2)高齢者に多い病気とその日常生活上の留意点
○循環器障害(脳梗塞、脳出血、虚血性心疾患)、
○循環器障害の危険因子と対策、
○老年期うつ病症状(強い不安感、焦燥感を背景に、
「訴え」の多さが全面に出る、うつ病性仮性認知症)、
○誤嚥性肺炎、○病状の小さな変化に気付く視点、
○高齢者は感染症にかかりやすい
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7 認知症の理解(400分8限)
内
容
|
1.認知症を取り巻く状況(100分2限)田中
認知症ケアの理念
○パーソンセンタードケア、○認知症ケアの視点(できること
に着目する)
2.医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理(100分2限)日高
認知症の概念、認知症の原因疾患とその病態、原因疾患別ケアの
ポイント、健康管理
○認知症の定義、○もの忘れとの違い、○せん妄の症状、
○健康管理(脱水・便秘・低栄養・低運動の防止、口腔ケア)、
○治療、○薬物療法、○認知症に使用される薬
3.認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活(150分3限)田中
(1)認知症の人の生活障害、心理・行動の特徴
○認知症の中核症状、○認知症の行動・心理症状(BPSD)、○不適切なケア、○生活環境で改善
(2)認知症の利用者への対応
○本人の気持ちを推察する、○プライドを傷つけない、
○相手の世界に合わせる、○失敗しないような状況をつくる
○すべての援助行為がコミュニケーションであると考える
○身体を通したコミュニケーション、○相手の様子・表情・
視線・姿勢などから気持ちを洞察する、○認知症の進行に
合わせたケア
4.家族への支援(50分1限)田中
○認知症の受容過程での援助、○介護負担の軽減
(レスパイトケア)
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8 障害の理解(200分 4限)
内
容
|
1.障害の基礎的理解(50分1限)日高
(1)障害の概念とICF
○ICFの分類と医学的分類、○ICFの考え方
(2)障害者福祉の基本理念
○ノーマライゼーションの概念
2.障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり
支援等の基礎的知識(100分2限)日高
(1)身体障害
○視覚障害、○聴覚、平衡障害、○音声・言語・咀嚼障害、
○肢体不自由、○内部障害
(2)知的障害
○知的障害
(3)精神障害(高次脳機能障害・発達障害を含む)
○統合失調症・気分(感情障害)・依存症などの精神疾患、
○高次脳機能障害、○広汎性発達障害・学習障害・
注意欠陥多動性障害などの発達障害
(4)その他の心
3.家族の心理、かかわり支援の理解(50分1限)日高
家族への支援
○障害の理解・障害の受容支援、○介護負担の軽減
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9 こころとからだのしくみと生活支援技術
内
容
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Ⅰ 基本知識の学習 …(600分12限)
(1) 介護の基本的な考え方(250分5限)杉田
○倫理に基づく介護(ICFの視点に基づく生活支援、
我流介護の排除)、
○法的根拠に基づく介護
(2) 介護に関するこころのしくみの基礎的理解(300分6限)杉田
○学習と記憶の基礎知識、○感情と意欲の基礎知識、
○自己概念と生きがい、○老化や障害を受け入れる適応行動と
その阻害要因、○こころの持ち方が行動に与える影響、
○からだの状態がこころに与える影響
(3) 介護に関するからだのしくみの基礎的理解(50分1限)杉田
○人体の各部の名称と動きに関する基礎知識、○骨・関節・
筋に関する基礎知識、ボディメカニクスの活用、
○中枢神経系と体性神経に関する基礎知識、
○自律神経と内部器官に関する基礎知識、
○こころとからだを一体的に捉える、
○利用者の様子の普段との違いに気づく視点
Ⅱ 生活支援技術の学習 …(3300分66限杉田
(4)生活と家事(300分学科3限・実技3限)
家事と生活の理解、家事援助に関する基礎的知識と生活支援
○生活歴、○自立支援、○予防的な対応、
○主体性・能動性を引き出す、
○多様な生活習慣、○価値観
(5)快適な居住環境整備と介護(300分学科3限・実技3限)
快適な居住環境に関する基礎知識、高齢者・障害者特有の
居住環境整備と福祉用具に関する留意点と支援方法
○家庭内に多い事故、○バリアフリー、○住宅改修、
○福祉用具貸与
(6)整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護(600分学科3限・実技9限)
整容に関する基礎知識、整容の支援技術
○身体状況に合わせた衣服の選択、着脱、○身じたく、
○整容行動、○洗面の意義・効果
(7)移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
(600分学科3限・実技9限)
移動・移乗に関する基礎知識、さまざまな移動・移乗に関する
用具とその活用方法、利用者、介助者にとって負担の少ない
移動・移乗を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法
、移動と社会参加の留意点と支援
○利用者と介護者の双方が安全で安楽な方法、
○利用者の自然な動きの活用、○残存能力の活用・自立支援、
○重心・重力の働きの理解、○ボディメカニクスの基本原理、
○移乗介助の具体的な方法(車いすへの移乗の具体的な方法、
全面介助でのベッド・車いす間の移乗、全面介助での車いす・
洋式トイレ間の移乗)、○移動介助(車いす・歩行器・つえ等)、○褥瘡予防
※ 高齢者に関する内容に特化せず、視覚障害者や肢体不
自由者等の障害特性を踏まえた内容も併せて教授すること。
(8) 食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
(300分学科3限・実技3限)
食事に関する基礎知識、食事環境の整備・食事に関連した用具
・食器の活用方法と食事形態とからだのしくみ、楽しい食事を
阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法、食事と社会
参加の留意点と支援
○食事をする意味、○食事のケアに対する介護者の意識、
○低栄養の弊害、○脱水の弊害、○食事と姿勢、○咀嚼・
嚥下のメカニズム、○空腹感、○満腹感、○好み、
○食事の環境整備(時間・場所等)、○食事に関した
福祉用具の活用と介助方法、○口腔ケアの定義、
○誤嚥性肺炎の予防
(9) 入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
(500分学科3限実技7限)
入浴、清潔保持に関連した基礎知識、さまざまな入浴用具と
整容用具の活用方法、楽しい入浴を阻害するこころとからだ
の要因の理解と支援方法
○羞恥心や遠慮への配慮、○体調の確認、○全身清拭
(身体状況の確認、室内環境の調整、使用物品の準備と
使用方法、全身の拭き方、身体の支え方)、
○目・鼻腔・耳・爪の清潔方法、
○陰部清浄(臥床状態での方法)、○足浴・手浴・洗髪
(10) 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
(500分学科3限実技7限)
排泄に関する基礎知識、さまざまな排泄環境整備と排泄用具の
活用方法、爽快な排泄を阻害するこころとからだの要因の理解
と支援方法
○排泄とは、○身体面(生理面)での意味、○心理面での意味
、○社会的な意味、○プライド・羞恥心、
○プライバシーの確保、○おむつは最後の手段/おむつ使用の
弊害、○排泄障害が日常生活上に及ぼす影響、○排泄ケアを受
けることで生じる心理的な負担・尊厳や生きる意欲との関連、
○一部介助を要する利用者のトイレ介助の具体的方法、
○便秘の予防(水分の摂取量保持、食事内容の工夫/繊維質の
食事を多く取り入れる、腹部マッサージ)
(11) 睡眠に関したこころとからだのしくみと自立に向けた介護(150分学科3限)
睡眠に関する基礎知識、さまざまな睡眠環境と用具の活用方法
、快い睡眠を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法
○安眠のための介護の工夫、○環境の整備(温度や湿度、光、
音、よく眠るための寝室)、○安楽な姿勢・褥蒼予防
(12) 死にゆく人に関したこころとからだのしくみと終末期介護 (150分学科3限)
終末期に関する基礎知識とこころとからだのしくみ、生から
死への過程、「死」に向き合うこころの理解、苦痛の少ない死
への支援
○終末期ケアとは、○高齢者の死に至る過程(高齢者の自然死
(老衰)、癌死)、○臨終が近づいたときの兆候と介護、
○介護従事者の基本的態度、○多職種間の
Ⅲ 生活支援技術演習 …(600分10限)
(13) 介護過程の基礎的理解(300分演習6限)新家
○介護過程の目的・意義・展開、○介護過程とチーム
アプローチ
(14) 総合生活支援技術演習(300分演習6限)新家
(事例による展開)
生活の各場面での介護については、ある状態像の利用者を
想定し、一連の生活支援を提供する流れの理解と技術の習得、
利用者の心身の状況にあわせた介護を提供する視点の習得を
目指す。
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10 振り返り(250分5限)
内
容
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1.振り返り(150分3限)乾
○研修を通して学んだこと
○今後継続して学ぶべきこと
○根拠に基づく介護についての要点(利用者の状態像に応じた
介護と介護過程、身体・心理・社会面を総合的に理解するため
の知識の重要性、チームアプローチの重要性等)
2.就業への備えと研修修了後における継続的な研修(100分2限)
乾
○継続的に学ぶべきこと、○研修終了後における継続的な研修
について、具体的にイメージできるような事業所等における
実例(Off―JT,OJT)を紹介
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1福祉用具と福祉用具専門相談員の役割
講師
⑤福祉用具専門相談員 ・・・菊川講師150分3限
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福祉用具の役割
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○福祉用具の定義と種類
・介護保険制度や障害者総合支援制度等における福祉用具の定義と種類
○福祉用具の役割
・利用者の日常生活動作(ADL)等の改善
・介護負担の軽減
○福祉用具の利用場面
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(75分)
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福祉用具専門相談員の役割と職業倫理
|
○介護保険制度における福祉用具専門相談員の位置付けと役割
○福祉用具専門相談員の仕事内容
・福祉用具による支援(利用目標や選定の援助、使用方法の指導、機能等の点検等)
○職業倫理
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(75分)
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2 介護保険制度等に関する基礎知識
講師
⑧介護支援専門員・・・新名講師・・・250分5限
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介護保険制度等の考え方と仕組み
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○介護保険制度等の目的と仕組み
・介護保険法の理念(尊厳の保持、自立支援、利用者選択と自己決定等)
・介護保険制度の仕組み(要介護認定、サービス提供、費用負担等)
・介護サービスの種類と内容
・高齢者・障害者の保健・福祉に関連した制度(障害者総合支援法等)の概要
○地域包括ケアの考え方
・地域包括ケアの理念(住み慣れた地域での生活の継続、包括的な支援等)
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(130分)
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介護サービスにおける視点
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○人権と尊厳の保持
・プライバシー保護、身体拘束禁止、虐待防止、ノーマライゼーション、エンパワ
メント、クオリティオブライフ(QOL)
○ケアマネジメントの考え方
・ケアマネジメントの意義・目的(人間の尊厳、自立支援及び自己決定・自己実現)
・ケアマネジメントの手順(アセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、
説明と同意及びモニタリング)
・居宅サービス計画と福祉用具貸与計画等との関係性
・介護予防の目的と視点
・国際生活機能分類(ICF)の考え方
・多職種連携の目的と方法(介護に関わる専門職の種類と専門性及びサービス担当
者会議等での連携の具体例)
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(120分)
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3 高齢者と介護・医療に関する基礎知識
講師
④理学療法士・・・・淵脇講師60分+120分+120分
③看護師・・・・日高講師300分
⑤介護福祉士 ・・・杉田講師120分+250分
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からだとこころの理解
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○加齢に伴う心身機能の変化の特徴
・身体機能の変化の特徴(筋・骨・関節の変化、認知機能の変化、体温維持機能の
変化、防衛反応の低下、廃用症候群等)
・心理機能の変化の特徴(喪失体験、環境への不適応等)
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60分
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○認知症の理解と対応
・認知症の症状
・認知症高齢者の心理・行動の特徴と対応
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300分
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リハビリテーション
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○リハビリテーションの基礎知識
・リハビリテーションの考え方と内容
・リハビリテーションに関わる専門職の役割
○リハビリテーションにおける福祉用具の役割
・リハビリテーションで用いられる福祉用具の種類と内容
・リハビリテーション専門職との連携
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120分
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高齢者の日常生活の理解
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○日常生活について
・生活リズム、生活歴、ライフスタイル、家族や地域の役割等
○基本的動作や日常生活動作(ADL)の考え方
・基本的動作の種類と内容(寝返り、起き上がり、座位、立ち上がり、立位、着座、
歩行、段差越え、階段昇降等)
・日常生活動作(ADL)、手段的日常生活動作(IADL)の種類と内容
・自宅や地域での日常生活を通じた介護予防
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120分
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介護技術
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○日常生活動作(ADL)(※)における基本的な介護技術
・介護を要する利用者の状態像
・日常生活動作に関連する介護の意味と手順、その際に用いる福祉用具
※食事、排泄、更衣、整容、入浴、移動・移乗、コミュニケーションなど
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250分
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住環境と住宅改修
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○高齢者の住まい
・住宅構造・間取り・設備の種類等の高齢者の住まいにおける課題
○住環境の整備
・住環境整備の考え方
・基本的な整備のポイント(トイレ、浴室、玄関、居室等の段差解消、床材選択、
手すりの取付け等)
○介護保険制度における住宅改修
・住宅改修の目的、範囲、手続きの手順等
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120分
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4 個別の福祉用具に関する知識・技術
講師
⑥福祉用具専門相談員・・・恒川講師500分
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福祉用具の特徴
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○福祉用具の種類、機能及び構造
※起居、移乗、移動、床ずれ、排泄、入浴、食事・更衣・整容、コミュニケーション・
社会参加関連用具及びその他の福祉用具
○基本的動作と日常の生活場面に応じた福祉用具の特徴
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500分
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福祉用具
の活用
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○各福祉用具の選定・適合技術
・福祉用具の選定・適合の視点と実施方法
・福祉用具の組み立て・使用方法と利用上の留意点(誤った使用方法や重大事故の
例示を含む)
○高齢者の状態像に応じた福祉用具の利用方法
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500分
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5 福祉用具に係るサービスの仕組みと利用の支援に関する知識
講師
⑤介護福祉士 ・・・杉田講師150分
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福祉用具の供給の仕組み
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○福祉用具の供給の流れ
・福祉用具の製造、輸入、販売及び貸与の流れ
・介護保険法における福祉用具貸与事業の内容
○福祉用具の整備方法
・消毒、保守点検等
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150分
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福祉用具貸与計画等の意義と活用
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○福祉用具による支援の手順の考え方
・居宅サービス計画と福祉用具貸与計画等の関係性
・アセスメント、利用目標の設定、選定、福祉用具貸与計画等の作成、適合・使用方法の説明、モニタリング等
○福祉用具貸与計画等の意義と目的・記録の意義・目的(サービス内容の明確化、情報共有、エビデンス、リスクマネジメント)
○福祉用具貸与計画等の記載内容
・利用者の基本情報、福祉用具が必要な理由、福祉用具の利用目標、具体的な福祉用具の機種と当該用具を選定した理由その他関係者間で共有すべき情報
○福祉用具貸与計画等の活用方法
・利用者・家族や多職種との情報共有とチームアプローチ
○モニタリングの意義と方法
・モニタリングの意義・目的
・モニタリング時の目標達成度の評価・計画変更
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300分
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6 福祉用具の利用の支援に関する総合演習
講師
⑤介護福祉士・・・乾or杉田講師300分
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福祉用具による支援の手順と福祉用具貸与計画等の作成
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○事例演習
・事例に基づくアセスメント、利用目標の設定、福祉用具の選定及び福祉用具貸与
計画等の作成の演習
・利用者・家族やサービス担当者会議等での福祉用具貸与計画等の説明及びモニタ
リングに関するロールプレイング
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300分
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